It's a "Kind of Magic"...

スタート時のグリッドは

  1. マッサ(チャンピオンシップ4位)
  2. ハミルトン(チャンピオンシップ1位、107P)
  3. ライコネン(チャンピオンシップ3位、100P)
  4. アロンソ(チャンピオンシップ2位、103P)

しかし、オープニングラップでライコネンがハミルトンの前に出る。この後ハミルトンはオーバーランしたりギアボックストラブルに見舞われたりで大幅後退。

マクラーレンフェラーリ第1回ピットイン

  1. マッサ
  2. ライコネン
  3. アロンソ
  4. クビサ



  • 12.ハミルトン

ハミルトンが琢磨と中嶋Jr.と競り合っている頃(左近は序盤に宙に舞ってリタイア)、フェラーリはワンツー体勢を築きあげていた。一方のアロンソはペースが上がらず、クビサに迫られ一時抜かされる。
背負ったものが重すぎたホンダワークスが消える(ポイントこそ上回ったものの、結局シーズン中のインパクトで言えばセカンドチームのはずのスーパーアグリに食われた1年だった)中レースはさらに続く。
2回目のピットの準備に入るフェラーリ。が、先に入るはずのマッサが一瞬挙動を乱す。

フェラーリ・マッサ第2回ピットイン

ライコネンがその後引っ張りに引っ張る。ピットインによるロスタイムは微妙。

フェラーリライコネン第2回ピットイン

いよいよピットアウト。このサーキットはピットレーン出口が微妙な位置にあるため、出口まで予断を許さない(事実、ライコネン自身1回目のピットアウトでミスをしている)。
迎えたピットレーン出口、先に出たのは…ライコネン
その後はランデブー走行に入る。この時点でライコネンがランキング上でもアロンソ(3位走行中)とハミルトン(入賞圏ぎりぎりを走行中)を逆転。

マクラーレン・ハミルトン第3回ピットイン

  1. ライコネン
  2. マッサ
  3. アロンソ
  4. クビサ
  5. ロズベルグ
  6. ベッテル
  7. ハイドフェルト
  8. ハミルトン

賭けに出ていたハミルトンだったが、ハイドフェルトとの差はあまりに広がりすぎていた。しかもフェラーリのテールをバックマーカーとして拝まされる羽目に。ベッテルのリタイアで順位こそ上げたものの、ハイドフェルトに追いつく頃にはもうファイナルラップ。万事休す。

チェッカーフラッグ

  1. ライコネン(ランキング1位、110P)
  2. マッサ
  3. アロンソ(ランキング3位、109P)
  4. ロズベルグ
  5. クビサ
  6. ハイドフェルト
  7. ハミルトン(ランキング2位、109P)
  8. トゥルーリ

終わってみればまさかまさかの大逆転。早くから将来を嘱望されていた大器がついに頂点に上りつめた。
かつて1986年マンセル・ピケ・プロストの三つ巴で一番不利な状況にいたプロストが勝ったように、歴史は繰り返されたことになる…
あのときのウィリアムズと同じ立場になってしまったマクラーレンは、結果的に東洋の地の雨に泣かされたことになってしまった…