その15

『エンシェントマーレイ』
かつてまだ人類が宇宙に飛び出していなかったころ、人々は望遠鏡から月や惑星を覗き、「あの黒い部分は海だろう」という想像を働かせていた。悲しいかな、実際は砂嵐が作り出した映像的ノイズだったり、単なる玄武岩が広がる大地だったりしたのだが。
この惑星には実際に海があり、氷山が浮かんでいた。この惑星を探検した冒険家はこの星をかつて惑星や衛星に「海」を思い浮かべていた先人たちに敬意を表し、『太古の海=エンシェントマーレイ』と名づけたという…
ええ話や…